2011年2月11日金曜日

荒木経惟

「荒木経惟---父、母、陽子、チロ――生と死を見撮る写真家」を購入。


アラーキーこと荒木経惟さんには特別な思い入れがある。

学生時代、写真に興味を持って一眼レフをはじめて買い、フレーミングばかり気にして写真を撮っていた。絞り、シャッタースピード、被写界深度と、知識ばかりで頭でっかちになっていた頃だ。撮った写真よりもレンズやカメラが大切だった。

そんな時、たまたま行った京都で、荒木さんの写真展のパンフレットをもらった。よく見ると開催期間中。別に荒木さんに興味があったわけではないが、なぜかふらっと立ち寄ってみた。

今から考えると人生で初めて写真展を見に行った日だ。

そこにあった写真は、絞りやシャッタースピードがどうの、レンズがどうのとかという世界ではなかった。なんかこう、その時もっていた自分の中の写真の常識を大きくかけ離れたものだった。
ピントは曖昧で、アンダーすぎたりオーバーすぎたり、フレーミングも適当にみえる。写真を撮っている荒木さんを写した写真も展示されてあったが、手にはコンパクトカメラだったり、インスタントカメラだったり。もう片方の手にはお酒をもっていたり、、、。

それはもう、僕の中のプロの写真家が撮る写真のイメージ、スタイルとは全然違っていた。

が、なぜか引き込まれる。
展示を見ていくにつれ、自分の中で写真に対する考えが変わっていった。

勝手に写真を難しく考えていた自分に気づいた気がした。

そう小難しく考えないで、好きなもの、好きな人、これいいなぁ~と思ったものを、撮ればいいんだと思った。当たり前のことなんだけど、荒木さんの写真を見てそう思えるようになった。もちろん荒木さんはもっともっと上の次元にいらっしゃいますが、、、、。

写真は、撮る機材が大切じゃなくて、とった写真が一番。
被写体の内面なんて、僕には一生かかっても撮れない。
せめて、好きなもの、好きな人の好きな瞬間を切り取れれば、最高だ。そしてそれが一番難しい。



荒木経惟---父、母、陽子、チロ――生と死を見撮る写真家 (文藝別冊)

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読んでて凄く共感できるし、なるほどねぇ~と思う。やっぱりアラーキーは偉大だ。

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