2013年7月1日月曜日

倉敷ガラスの小谷真三さん

今日は、倉敷ガラスで有名な小谷真三さんを取材させていただいた。
言葉が響いたので記録する。

「健康で無駄なくまじめで威張らない」
最初、人として心がけていることかと思ったが、よく聞くと作品のことだった。

「健康」というのは、壊れないということ。
「無駄が無い」というのは、機能的ということ。
「まじめ」というのは、使う人に誠実であるということ。
「威張らない」というのは、作品自体が主張して使われないことがないようにということ。

だそうです。


複数人で製作していた吹きガラスを、小谷さんは一人で製作するという手法をあみだした第一人者。少し緑がかった青いガラスが有名で、小谷ブルーと評されているそうです。

あくまで使われることにこだわって今まで製作してきたと話されます。

「なんか、多少有名になったみたいやけど、有名になってもなんもええことない。有名になるだけ、批判されるんです。あれは堪えるわ。自分が有名になるんは嫌やけど、自分の作った物が有名になるんはうれしいな。」

「作ったのが誰かなんてのはどうでもよくて、物がモノをいうんよ。」

「美しいということは、今でもどういうことか分からん。でも使ってくれる人が好んで使ってくるれば、それが一番です。」


妙に自分がモノを購入するときのポリシーに似ていて、すごく共感できた。

そして小谷さん自身、「健康で無駄なくまじめで威張らない」人でした。

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