2009年12月8日火曜日

Mix Down 趣向記録

今回は自分に対する記録なので、スルーしてください。


MAのMix Downにおける趣向(OA物)


以前の感覚。
コンプでレベル揃えて、EQで抜けをよくする。ローを切ってミッド・ハイの音圧を稼ぐ方向。
特に人の声は、ローカット多め。いわゆるカリカリ。
モニターはジェネレックオンリー。アナログ回路は濁るので極力避ける方向。
バラエティーなんかは、これでいいのかもしれない。
が少しスカスカ。それをBGMで埋める感じか?


最近の感覚。
もっと音楽的に考えて、まんべんなく各周波数帯があるほうが良いように思える。
可聴範囲でローからハイまで隙間なく出ている感覚。実際の周波数分布は違うがあくまで聴感的に。
人の声はモヤったローをカット(80-100hz)してから、リミッターで棘を潰し,コンプで音圧を稼ぐ。そして最終段にEQで抜けを良くする。
アナログ回路は音が固まってくれる気がするので、物によっては最終段に入れるときもある。
33609の倍音が増える感じが最近好き。


モニターは10Mのほうが、OAのバランスに近い気がする。というか平均点が取れる感覚。
最近の液晶テレビはメーカーによって音が大きく違うので、テレビのSPはあくまで参考程度。テレビを見るときの音量で再生した方がよい。コレで聞こえにくければOAではもっと聞こえない。




VUの0基準で極力ピークを押さえる。
OAマスターのリリースタイムが長い?結構潰される。
そもそもデジタルになってマージンが20dbあるのでリミットしていないのか?
だとすれば、テレビ側のリミッターってどうなんだろう?

CMはVUでいうと平均して+1db程度で様子見中。ピークは極力避けている。
 番組はジャンルにもよるが、ある程度尺があるのなら圧縮はすこし緩和できると思う。CM数が多いと、CM入るたびにボリューム調整が必要になるので少し圧縮方向がいいかもしれない。






番組に関して言えば、BGMはあくまでBGM。人の声を最優先。
何を言っているのか集中しないと聞けないのは視聴する側からすれば迷惑な話。
生活音のなかでなんとなく聴いてて、どれだけ入ってくるかが大事。
映画と違って視聴するボリュームは視聴者が握っている。大きめで聞いている人はいいが、近隣への配慮などで時間帯によってはそう大きくできないのが普通だと思われる。その普通のレベルで外を走る車の音やエアコンや他の家電の音、家族の話し声などの生活音を交えた状態だとダイナミックレンジはそう大きくない? 

 だとすれば、テレビにおける音は実際20~30dbくらいのダイナミックレンジで勝負しないといけない気がする。
 
 音に関わる人の考え方は様々だと思うし諸先輩方からは怒られそうな気がするが、テレビで流す音は許せる範囲内で圧縮方向のミックスをした方が視聴側には楽に観れると思われる。CM、バラエティー、ドキュメンタリーなどのジャンル、尺の長短によってその圧縮度合いは変えるべきだとは思う。
 
 いずれにせよCMの音圧を、これでもかというくらい上げたのがすべての元凶だ。CMがあんなに高くなければ、視聴側はもう少しボリュームを上げて観られる。そうするとダイナミックレンジもある程度広くなってコンプレッショんを弱められるということ。
 CMが高いから番組も近づけようとせざるを得ない状況が実際だと思う。何か規制できれば良いと思うのだが、なかなか難しいところ。CMのどれか一つでも高ければ、それに準じないとクライアントから音が低いとクレームが来る。やはり音が大きい方が目立つから。
 
 


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