2010年3月6日土曜日

iTunes

今、会社にある音源ライブラリー(CD)をすべてデータ化しようと目論み中。
それにともなって、やろうやろうと思っていた自宅のCDもデータ化中です。
といっても短順にiTunesに放り込むだけ。便利なソフトです。今のところ617アーティストがハードディスクに入ってますが、まだ終わりそうも無い・・・。

ふと思えば、家でCDプレーヤーを使わなくなったのは、いつからなんだろうか?
覚えてない・・・・
たぶん7,8年前からだと思われる。最近はもっぱらiTunesで再生。
音の仕事してるんだからちゃんとプレーヤーで聞けよと言われるかもしれませんが、案外PCで再生した方がヘタなCDプレーヤーで再生するより音がいい場合があるのです。(非圧縮のAIFFかWAVに限る)
理由を書くと長くなるのでやめますが、それなりのオーディオボードを積んで、それなりのモニタースピーカーを繋げば、パソコンも立派なオーディオ機器になります。
まぁ、家でも通勤でも会社でもiTunesは必須アプリになっているわけですが、最近ふとインポート設定をみたら、なにやら新しいプリセットが加わっているのを発見した。

iTunes Plus

どのバージョンから加わったのか分からないが、なんか違うのか?新しい圧縮形式?
この際だから、いろいろ調べてみた。

iTunesにはAAC , AIFF , WAV , MP3 , Appleロスレスの5つのインポート方法がある。要するにCDをどんなデータでパソコンに取り込むかってこと。

AIFFとWAVは非圧縮の形式で、理論的には音質はCDクオリティーのまま維持される。
Macの非圧縮オーディオ標準形式がAIFFでWindowsの非圧縮オーディオ標準形式がWAVだ。

Appleロスレスと言うのは、非圧縮のAIFFやWAVの約60%ほどの容量に圧縮できるが可逆圧縮なので、再生時に解凍されてもとのデータに戻るため、音質の劣化が無い。ただ、これが再生できるのはiTunesのみ。

MP3は有名で、圧縮オーディオと言えばこれを思い起こす人も多いのでは。人間の聞こえない範囲の周波数をカットしてデータ容量を抑え、データはAIFF,WAVの10分の1ほどすることが出来る。ほとんどのソフトやプレーヤーが対応しているため、汎用性は高いが他の形式に比べて圧縮率に対して音質が悪い。とくにiTunesでMP3化したものが悪い傾向にあるようだ。これはアップルがAACを推奨したいためと言う噂もある。

AACはMP3の進化形で高圧縮、高音質をうたったもの。ヨーロッパ圏のDVDのオーディオフォーマットはこれらしい。サンプリング周波数が、MP3が最大48Khzまでだったのに対して、AACは最大96Khzまで行ける。何もしないでiTunesでCDを取り込むとこのAAC形式でエンコードされる。


iTunes PlusはこのAACでエンコードされるらしい。では従来のものと何か違うんだろうか?
いろいろ調べてみたら、単に従来の基本設定「128kbps AACエンコーディング」を倍ビットレートの「256 kbps AACエンコーディング」し、DRMをフリーにしたらしい。もちろんこのビットレートが高いほど音質はいい傾向にある。前のバージョンでもこの設定は選べたが、「iTunes Plus」というプリセットを標準仕様にしたようだ。
 DRMというのはデジタル著作権管理のことで、従来はiTunes Storeで購入した音楽ファイルにはこの著作権情報が付加されており、自分のIDが入力されているPC以外では再生できないようになっていた。それが今回フリーになったようだ。ということは単にコピペできるってことなのかな?
 これには、「iTunes Store」での音楽配信が関係しているみたいで、要するに配信音楽のビットレートが従来の128kbbsから256kbbsに上がったために、iTunesのエンコードプリセットにも加えられたというほうが正しい。通信速度も上がりハードディスクも大容量のものが安価になったため、アップルも配信音楽のデータを大きくして高音質化を図ったみたいだ。そしてアマゾンがDRMフリーのMP3配信をしているので、これに対抗するためDRMをフリー化したのだと思われる。
 
 個人的に音楽配信にはあまり利用しない(配信で購入するよりCDを買う葉派)ので、DRMフリーよりもビットレートのほうが興味がある。
 ある検証結果では、128kbbsでは16Khz以上の劣化が激しかったが、256kbbsになって改善され、かなり非圧縮の波形にかなり近い形になったらしい。一度ちゃんと聞き比べてみよう。

4 件のコメント:

  1. Appleロスレス(?)からAACへの変換はできるようで、うちのダーリンは
    それを家でさくさくやってましたがワタシには理解不能。日本でiTunesで取り込んだやつをいじってたときに同じようなことを言っておったけど。

    お店でいろいろCDを手に取って、ジャケット比べたりジャケ買いしてみたり、
    CDのパックを開けるときにわくわく〜とか、そういうものをひっくるめての「音源購入」
    ではないのか!と思う。同様に本も同じなので、多分電子書籍には今後も興味
    ないと思う。いろいろ選べる世の中になって、いいけどねえ。by あゆみん

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  2. 年取ってくると、待てるようになるからね~。
    若い頃だったら、すぐ手に入る音楽配信にドップリだったかも。
    試聴にはいいかもね。

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  3. 前にSACDの試聴会に行ったのですが、
    従来の16びっとよんよんいちとの
    差が判らなかったよ。
    最近モスキート音も微妙になってきました。
    機器が良くなる前に耳を良くするアイテムなんかない?

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  4. 雑誌の付録ですが、モスキートが乗りっぱなしのCDを聞いたことがあります。きっとそのエンジニアは聞こえなかったんでしょうね。
    老いには逆らえませんなぁ・・・。

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