2011年3月10日木曜日

ゾンビ化(ちょっとグロいので虫ダメなひとは読まないで)

ゾンビ化と聞くとゲームや映画の世界を思い起こすかも知れないが、現実世界にもあるみたいだ。

先日ブラジルで発見された昆虫寄生菌がなんとアリに寄生してその意思を操るらしい。
感染したアリは脳を支配され、菌類の成長と胞子の拡散に適した場所まで移動し、そこで絶命する。


こわーーー。
と思って、調べると他にもいろんなゾンビ化を見つけた。


タイコバエアカカミアリというアリに針で体内に卵を産み付け、体内で孵ったウジはそのアリの内蔵を食べながら成長する。そして卵を産み付けられたアリは自分の意志とは関係なく巣から出てゆき、大抵の場合湿り気のある緑の多い場所にたどり着き絶命する。
絶命すると体内のウジはアリの首を切り落とし、内部を食べながら成長。約40日前後で蛹になる。


怖いな・・


コマユバチ蛾の幼虫(イモムシ)の体内に卵を80個ほど生みつける。
体内で羽化した幼虫は、やっぱりイモムシの体内を食べて成長。普通の寄生昆虫はお構いなしに食い漁り、宿主は死にいたるパターンが多いが、コマユバチの幼虫はイモムシが死なない程度に食べます。(怖い)
そして蛹になる頃には何事もなかったかのように体内から出てきて。近くの木の枝で蛹になる。


ここでイモムシくんはお役御免、晴れて開放されるのかと思いきや、そんな甘くはない。


数匹のコマユバチの幼虫は蛹になる兄弟姉妹たちの為に、「おれはいいから、先にいけ!」イモムシくんの体内に留まり、イモムシくんの意思を奪います。


イモムシくんのゾンビ化完了


ゾンビ化されたイモムシくんは、蛹になった幼虫たちの近くまで行きます。というか行かされます。
普段は死んだようにじっとしてます。が、他の虫や鳥がやってくるとしきりに体を動かして攻撃するのです。そう蛹たちを守るために。
何も食べず蛹のそばを離れません。


実際は近づくものに反応して暴れるように凶暴化されるようです。
寄生されていないイモムシは温厚で、なにかが近づいてきても暴れることはないそうです。


そして蛹から成虫になったコマユバチが大空を舞う頃、体内を食べられてスカスカになったうえに、絶食がたたり、イモムシくんは体内に残ったコマユバチの幼虫とともに絶命します。


シュールだなぁ。かなしいブルースが出来そうだ。




調べてみるとまだまだゾンビ化はあるみたい。昆虫ってやっぱすごい。エイリアンみたいだな。

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