2015年5月19日火曜日

Midas Venis 改造 ポストEQ化

 未だにアナログ卓を使ってます。
うちのMidas Venis。初期型なのでチャンネルEQがPREになっています。つまりチャンネルEQをいじるとMaster OutにのみEQ処理が反映され、ほかのBusにはEQ処理が反映されない仕様。
 現行機がPOST EQになってるかどうかは分からないが、今回重い腰を上げてモノラルチャンネル全てをポストEQ化してみました。
 
うちのはVenis240なので、モノラルチャンネルは16個。

 まずサイドパネルを固定してある特殊ネジをそれ用のビットで外します。「いじり止トルクスねじ」というらしいです。花形っぽい形をしてます。



 こういう特殊ねじ用ビットセットを持っていたので難なく回せました。使用したのは赤枠の花形ビット。

まず両側のサイドパネルを外します。
写真の赤丸の箇所にサイドパネルを固定するネジがあります。
電源をはじめ、接続されているケーブルは全て抜いてたほうがよいです。



次に、IN/OUT端子の付いている側のパネルの上部のネジ4本を外します。赤丸の所。



次に卓を裏返しにして置いて、サイドパネルを外すと見えてくるサイドのネジを外します。



そうするとパカッとパネルが開いて中の基盤が見えます。



 基盤をよく見ると「POST EQ」 「PRE EQ」とプリントされた箇所があります。もしかしたら製造年やロットによって表記が違うかもしれません。


 すでに施術してしまっていますが、ここの赤丸の部分がハンダで繋がっているのでカッターなどで削って断線します。

 その後、青丸の部分のように真ん中の接点と一番下の接点をハンダで繋ぎます。
これでPOSTEQ化が完了!

 後はパネルを戻せば出来上がりですが、ちゃんとPRE EQ側の結線がちゃんと断線できてないとEQをいじった時に、ショートしてバチバチとものすごい音がするのでスピーカーを繋ぐ前にチェックすることをオススメします


簡単なチェック方法

電源ケーブだけ繋いで電源を入れ、EQのスイッチをON。
チェンネルのバスアサインをマスターアウトに。
EQノブを回してをブースト、カットしてみて、シグナルメーターがピークをオーバーするほど点灯する場合はショートしてます。
ちゃんと絶縁できていればピークは点かないので、マイクを繋ぐなりしてヘッドフォンでAUX Master等をPFLで聞いてEQがかかっているかどうかをチェックします。



 購入して長らく、このチャンネルEQのPost化にはするべきかどうか悩んでいました。
 VenisはMaster系以外のBusが6系統で、このうちリバーブなどのアウトボードに送るBusを2系統使うとして、実質モニター系に使えるのは4系統。
 こんな卓を使う小規模の催し物の場合、PreEQで良いとメーカーは考えたんだろうと思われます。表とモニターではEQポイントも違うから各モニターはグライコなりアウトボードでEQするでしょ?ってことなんだと。分かります。

 でも現実はいろいろ多人数になったりマイク以外のいろんな機材繋ぐわけでして、、、、。

 先日フットペダルみたいな木製の箱にピックアップ付けてある楽器?を繋ぐことがあって、足でリズムとるとバスドラみたいな音が出るやつ。
 この楽器、かなり大胆にEQしないとなかなかバスドラの音に近づかない。
 こういう場合やっぱりモニターにも返す都合上、チャンネルEQがポストじゃないと無理です。
 その日は急だったのでこの楽器のためだけに別のミキサー持ってきてそっちでEQしたものをVenisに入れました。

 あとはアコースティックピアノにピックアップ付けてiPadでエフェクトかける人。
この場合もピックアップの音をかなりEQしてあげないとうまく音が混じらなくてチャンネルEQのポスト化が頭をよぎった訳です。


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