2009年8月16日日曜日

おりん

やっと休み。
とりあえず盆なので、仏壇に線香を添える。

いつもこのとき思うが、仏具ってよく出来ている。
ろうそくに火をつけ、線香を炊き、おりんを鳴らして拝む。
このときのおりんの音がなんともいえない。別世界に連れて行かれそうになる。

おりんを鳴らして、目を閉じ、背筋を伸ばして、南無阿弥陀仏を唱え(我が家は浄土真宗大谷派)目を開ける頃には、室内の空気の流れが安定して線香の煙が一直線に天に向かう。
なんとも、こう神秘的な気持ちにさせてくれる。

こういった仏具は、宗教的な死後の世界とのつながりを思い起こさせるように作られているのかもしれない。
おりんで聴覚を刺激し、線香で視覚と臭覚、また手を合わせたり背筋を伸ばすことで触覚と、味覚はないにしても、人の五感をうまく刺激できるように考えられていると、僕は勝手に思っている。

仏教建築や仏像に興味はあっても、信仰心はあまりない。だけど、ご先祖様は実際に存在した人だし、ご先祖様無しに自分の存在は無いのだから、儀式的でも、ご先祖を思うこういった機会は大切にしたいと思う。

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