2010年5月24日月曜日

チマチマ音声。あ~めんどくせぇ~!CM編

最近はいつもこんな感じで収録しています。

Sigma4ch使用のミキサーにワイヤレスマイク、ヘッドフォン、ガンマイクです。
とくにEOS 7Dを使うようになってから、音は別収録している。もちろん7Dにもプレビュー・ガイド用で音を送っていますが、あくまでガイドです。(編集時に差し替えます)

収録用の録音機は、Roland R-09HRです。
SDカードに記録できて、本体も安くて、24bit/96Khzで録音できてしまいます。そんでもってステレオマイクまで本体にくっついています。現場ノイズ録音に便利。
コルグの1bitのやつとか、マルチ収録できるものとか、いろいろ候補はありましたが、うちの撮影スタイルなどいろいろ考えた結果、コレになりました。

壊れたら買えばいい安さと、ワンマンオペが多いうちの撮影スタイルに合う携帯性、コンビニでも売っているSDカードに記録、単三電池で稼動、そして耳で聞いた感じに近い音で録れるステレオマイク。
収録した音質も、十分オンエアに耐えうるものだと思います。というか最近のこの手のレコーダーならどれも十分な音で録れる。
一度どうしてもマルチで録りたかったので、Protoolsの入ったノートパソコン(自前)を持っていったことがあるが、あれは結構大変だった。

今はこのレコーダーに仕込みマイクをL側、ガンマイクをR側に割り振って記録しています。

一人でレコーダー回して、ガンマイクの竿振って、フェーダー操作して、クレジットまで書かないといけないのは、結構大変だ。欲を言えば助手連れて行ってガンマイクを任せたいところ、、、、、。

カメラは電源一つ入れるだけですぐ録れる。いいよなぁ~。

録音なんて、ミキサーの電源、ワイヤレスマイクの電源、レコーダーの電源とスイッチにまみれ、ケーブルにまみれてやっと録れる。
仕込みマイクといって、服の中や襟にピンマイクを隠すんだけど、役者が動くと衣擦れしてガサガサ。そのたびに張り位置を修正に行ったり来たり。ミキサーを担いだままでは貼り位置の変更が大変なので、そのたびにミキサーを下ろして、修正したらまた担いで。そんでもってガンマイク持って、レコーダー回してクレジット書いて、、、、。あ~~~めんどくせぇ~。

仕込みマイクの修正を終え、ミキサー担ぎきったオレを見るなり
カメラマン:「カメラOKです~。回りました~。」
監督:「はい。じゃぁ~いくよ~」
オレ:「ちょちょちょちょっと、待って、、、。もう少しで、、、(ガンマイク持ってフェーダー上げて、レコーダー回して・・・)はいOKです。」
(このちょっと待っての間、音声以外のセクションは全て準備できているので、みんなから冷ややかな目で見られます。慣れてます。えぇ。)

早めに準備しとけよと思われるかもしれませんが、照明やカメラは、助手を演者の立ち位置に立たせて調整できますが、音声は演者さん本人が来ないと、マイクは付けれないし音量の調整も出来ないのです。なので、音声の全ての調整は照明が出来上がって、カメラが調整されて、そして演者さんがやってきてからが調整なのですよ。
映像モニターを眺めてる監督からすれば、モニターに演者が写った時点で見た目に出来上がっているため、すぐ録れると思うんでしょうけど、われわれ音声はチマチマと調整をそこでするしかないのです。
こっちも出来るだけ冷ややかな目で見られたくないので、メイク前などに出来るだけマイクを仕込んでおいて、打ち合わせなどの声で一応レベルをとっているのです。チマチマと!それでも実際動きを付けて声を出すと、修正が必要になる場合がほとんど。


カメラマン:「あっ!ピンマイクがちょっと見切れてる、、、。」(ピンマイクが少し見えている)
オレ:「あぁぁ~。はいはいはいはい~。すんませ~ん。ちょっと待ってくださいね~。」
再びミキサーを肩から下ろして・・・・以下同文


早く言ってくれよ~。も~。こっちはいろいろ面倒くさいことでいっぱいなんだ!!
そこのカメラ助手っ!お前まで「何待ち?」的な不思議顔でこっち見んな。少しは手伝えよ。ケッ。こっちは一人でやってんだぞ。

ミキサーは時にカメラ助手を兼任することもあるが、カメラマンは音声助手をあまり兼任しない。音声はいろいろややこしいから分からねぇ~ってのが理由らしいが、、、、。
っておい。じゃぁ分かるでしょこの面倒くささ!

でもよく分からないって言われると、なんか「エヘっw そうですかぁ~?」ってなるのも事実。専門性が強くマニアックな分野って魅力的。
収録に関してだけ言えば、カメラマンは経験とセンスで音声は経験と知識だ。音声収録にセンスはあまりいらない。センスよりもむしろ、どうすれば改善されるかという知識かもしれない。

番組のロケなんかで、音声は画録りやら編集のこと考えず、カメラの撮る画に追従すればいいから気楽だね。て言われるけど、そんなことはない!。 画録りも編集も考えてるし(音の)、出来るだけ聞こえやすい音声を録るにはどうしたらいいかを常に考えてますよ。ええ!考えない人で本当に気楽な人もいるが、、、、。



現場で面倒くさくて適当に録ったら、後のMA作業で何倍も苦労するのは分かっているので、日々音声ミキサーさんはチマチマと面倒くさいことを処理し、考えているのです。


録りが良いと最終のあがりも良い
これは音だけじゃなく、映像や写真、全てそうですね。



エアコンうるさいから止めようか?でも止めて演者が汗かいたり、みんな集中力無くなるよりはエアコンかけて収録したほうがいいだろうか、、、?じゃぁ弱にしてみては・・・・? チマチマチマチマ・・・

あ~~めんどくせぇ~。




次回は「チマチマ音声。あ~めんどくせぇ~!」中継編をお送りします。ではまた。

4 件のコメント:

  1. いやぁ~世の中にはめんどくさそうな仕事があるもんだね(笑)

    この前ホールでもTASCAMの同じようなレコーダー買ったんだけど、キャノン入力があると思ってたらLINE INはミニジャックでキャノンはマイク入力だった。
    これも入力はミニジャックみたいやね。
    まぁどうでもいいんですけど。
    あ~めんどくせ

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  2. ミニジャック多いですよね。まぁラインなんでいいですけど、本番中に抜けたら大変ですよね。
    あ~チマチマしてるなぁ、、、、、。

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  3. ・・・好きなくせに。。w

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