2010年10月27日水曜日

iDVDの画質

友人から


「写真をiMovieでスライドショー化して、iDVDでDVDに書き出したんだが、その画質に納得がいかない。もっと綺麗に焼けるソフトない?」


という質問を受けた。
友人のMacのバージョンはわからないので推測で答えてみる。

注)その友人宛ての記事です。Macから離れて早3年なので、最近のMacおよびiMovie等アップルのソフト事情にはあまり詳しくありませんので、間違った情報も多々あると思われます、、、。



さて、もともとのデジカメデータはかなり大きいサイズ(jpeg)とと予想します。(友人はフォトグラファーなので。)
そうするとどこで画質が落ちるのか?

主に考えられるのは以下の3つになると思う。

① iMovieに貼り付けた時
② iDVDでエンコードする時。
③ DVDの再生環境。

①の場合考えられるのは、使用しているiMovieのバージョンが古くSDサイズにリサイズされている可能性。
確か最近のやつはiMovie HDといってたような気がする。バージョンいくつからHDになったのか分からないが、どこかのバージョンでHD画質に上がったはず。

ここで、SDとHDの簡単な説明。
SDとは、地上波アナログ放送に準じた画像サイズで、一般的には720×486画素。
これに対してHDというの地上波デジタル放送(地デジ)サイズ1440×1080
よく電気店のテレビ売り場でうたい文句にしている「フルHD」サイズで1920×1080。つまり地デジ放送をフルHD液晶で見た場合は、この1440×1080を1920×1080に変換している(引き伸ばしている)。縦長のデータをテレビが横に引き伸ばして写しているわけ。

※)ちなみにデジカメと同じで映像もこの画素数が多いほど解像度が高く、綺麗に見える。

再びiMovieのバージョンに戻るけど、iMovieに入れた時点でjpegは旧バージョンだとDVに。新しいバージョンだとHDVの映像データに置き換わる。そこでも圧縮されるため写真は劣化する。
仮に新しいバージョンのiMovieの場合、HDVの規格が1080pと1440×1080に。720p規格だと1280×720になる。(iMovieのHDV規格はよく知らないのです。ごめん)
これがさらに旧バージョンのiMovieだと、DV規格に圧縮されるうえ、どんなに大きな画像でも720×486になって出力されてしまうので画質は劣化する。

対処法
iMovieで編集する場合、ベストはHDになったバージョンを使うことにあり。ここ1,2年のMacなら問題ないと思うが、、、、。



②の場合
iDVDでDVDを作成するためには、iMovieで編集したデータ(HDV)をmpeg2というファイルに変換してDVDに焼きこむという工程を踏む。この変換をエンコードっていう。

このエンコードにも設定があり、通常iMovieのデフォルト設定は処理速度を優先する設定になっているみたいだ。もちろん処理速度を優先した場合、出来るのは速いが画質は悪い。ここを画質優先にしてやれば、処理速度は落ちるが画質は良い。

対処法
iDVDのプロジェクトというタブからプロジェクト情報というところを開く。ここのエンコーディングという欄を「最高品質」にしてライティングすると、標準よりは画質が上がるはず。これが一番有効な気がする。


③に場合
DVDプレイヤーは基本的にSD規格の映像しか出力しないため、ライティングソフトでDVDを焼いた段階で画像はSD(720×486)になる。つまり、DVDにした時点で必然的に画質は下がる。
①と重複するが、この720×486のDVDを地デジ対応テレビで再生すると、標準設定では縦横を引き伸ばして画面いっぱいに表示してくれる。

SDとHDはおよそ縦横の画素数が2倍なので、単純に計算しても4倍ほど画像の大きさが違う。つまり地デジテレビにフル画面で映るDVD映像は、実際はその4分の1程度で、それをテレビが引き伸ばして表示してくれているわけだ。
小さいものを引き伸ばして見るわけだから、当然画質はギザギザして悪く見えてしまう。

このギザギザ感をうまく滑らかに見えるようにしてくれる機能がテレビにはあるのだが、機種やメーカーによってその品質は様々。
ちなみにこの引き伸ばす機能をアップコンバートというが、PS3のアップコンバートは綺麗だと、一時期言われていたことがある。



対処法
基本的にはないけど、こういうことを理解したうえでみると納得できるかも。プロジェクターでみるとそれほど気にならない場合が多い。(DVDの解像度に対して、地デジテレビの解像度が高すぎるともいえる)



最悪なのは、旧バージョンのiMovieを使って、エンコードを処理優先にしてライティングし、インチ数のデカイ液晶テレビで見る事。そうとうギザギザに見えるはず。




以上が、Macに標準で入っているソフトで綺麗にDVDを焼く方法?になると思う。
ちなみに、うちの会社でそういうことをしようと思った場合の使用ソフトは、Macの場合FINAL CUT PROで編集してDVD STUDIO PROでライティングすると思われる。これならApple prores 422というコーデックで編集できるため、劣化は少ないと思うが、ソフトを買うとなると数万円の出費になるので、まずはiDVDのエンコードセッティングをいじってみてはいかが?
という、なが~い話でした。ごめんね。

トーストというソフトでライティングしたほうが、綺麗という噂は聞いたことがある。トーストは1万円くらいだったかなぁ、、、。



※)規格など大筋はあってると思うが、コーデックや細かい数字は間違っている可能性もあるので、おおめにみてくださいね。

このページのアクセスが結構多いので、続きの記事へのリンクを貼ってます。下のリンクの方法できれいに焼けました。
http://mimatsu.blogspot.com/2011/02/idvd.html

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