2014年10月22日水曜日

iPadにiTunes無しで曲を追加したい。

 かつて我が家には、自分用のPCと奥さん用のPC、2台のPCが存在していた。

 ブラウザしか起動しない奥様がiPad2を購入したことで奥様PCはただの箱に。
ただ、唯一音楽を読み込む時だけはPCを起動してiTunes経由で奥様iPadと同期するのである。

 

 昨日、その状況が一変した。奥様PCがついに壊れて起動しなくなったのである。
年に数回、音楽を同期するためだけに存在していたPCが。

自分用のPCには自分のiPadを同期している。
音楽の同期だけに修理もしくは新規購入はしたくない。


どうしよう。


 一台のPCで複数人の端末を同期できるのか?PCのユーザー切り替えたりするのかな?

 
 先日iPhoneの機種変更時に復元機能を使ったばっかりに電話帳を消してしまった経験がある。iTunesの同期は便利な反面、無慈悲に大切なデータを消し去ることもある諸刃の剣なのだ。

 

 ここで考えられるリスクとしては、奥様のiPadを自分のPC内のiTunesに同期した途端、奥様のiPadは僕のものになる!というもの。
 それはたぶんかなりご立腹になる。と同時に僕の家族内での立場も危うくなる。それは極力避けたい。

 

整理しよう。


今回の任務は奥様のiPadに奥様指定の音楽を新たに追加する事。
その際、事故防止のめにもiTunesで同期はしたくない。
いろいろ方法はあるかと思うが、極力簡単な方法でこの任務を遂行したい。

以上の3点だ。



はじめに「CopyTrans」というソフトを入れてみた。iTunesなしで同期できる無料ソフトということだ。


ただこれには落とし穴があった。
 無料なのは、はじめの100アクションのみだったのだ。Facebookにこのソフトの記事をシェアしたり、ツイッターにリツイートすればさらに200アクションが無料になる。合計300アクションが無料ということだ。
 300アクションというとかなり太っ腹のようだが、僕の場合は300曲同期したところで止まった。そう1曲同期する事が1アクションにカウントされるのだ。このリミッターを解除するには製品版にアップグレードで¥3980が必要みたいだ。ち~ん。



やめた。


次に試したのは今回オススメの「PhoneTrans」という無料ソフト。
このソフトは同期が完了するたびに「いいね」押してねとかリツイートしてね等のメッセージが表示されるが、リミッターは発動しない。有償版もあるが、これはwifiでPCと同期できたり、端末同士を繋いだりできるようになるみたい。便利そうだけど、今回の任務にはあまり必要のないことだ。



試してみた環境
PCのOSはwindows7。奥様の端末はiPad2でiOSは7。
PhoneTransをhttp://www.imobie.com/phonetrans/からダウンロード後 起動。
PhoneTransのインストール時には、よくある抱き合わせソフトのインストールなどは発生しなかった。バージョンは3.8.1。




iPadを繋ぐとすぐに認識して端末情報が表示される。
ちなみに父親が持っていた初期型iPadを繋いでみたが難なく認識した。
下の画像がその模様。なんとiOSはVer.5.1.1。



左のタブの「Music」という所をクリックすると下のような画面になる。








 このiPadには何も音楽が入っていないのでなにも表示されていないが、実際に奥様iPadを繋いでみると入っている曲の情報が縞々の部分に表示される。見た目はiTunesのようだ。

 上の青文字で「to PC」というところをクリックすると、iPad内の曲をPC側の任意の場所に保存もできる。今回、奥様用PCが壊れたので音楽のバックアップを僕のPC内に奥様フォルダを作って保存した。


 そして今回新たに曲を追加するのだが、これがとても簡単で音楽ファイルを曲名が表示されている部分(上の画像でいうところの縞々部分)にドラッグドロップするだけ。

 ようするに接続されているiPadの内部が、外付けHDDやUSBメモリーを繋いだ時のように表示されていると思えば分かりやすい。




ここで問題発生!!



 今回はアルバムを3枚ほど追加したのだが、曲名のみでアルバム名もアーティスト名も表示されない。つまり、曲名が分かっても誰のどのアルバムの曲かが分からない。もちろんアートワークも表示されない。これは困った。奥様のご機嫌も麗しくない。


 しばらく悩んだがこれはソフトに原因があるわけではなく、音楽ファイルに原因があることに気づいた。



今回用意した曲データはWAV

 WAVというファイルにはタグ情報といって、ここでいうところのアーティスト名やアルバム名という情報が記載できないようなのだ。(正確に言えば記載できるようだけど、難しい。)
 iTunesに取り込む分には、iTunesが曲データの情報をネットから拾ってきて専用フォルダーに保存してくれる。そのデータが曲自体のデータとリンクして表示される仕組みだ。

 ではどういうファイルならタグ情報を記載できるのか?AIFFでも試してみたが、無理だった。
iPadでの使用に限定して、「mp3」、「ACC」、「AppleLossless」の三つが現実的だと思われる。

 
 HDDの容量が安価に増えた今日この頃、音質重視で非圧縮ファイルをと思っていたのだが、それはiTunesを使用するということが前提であってこそ。今回のような場合はタグ情報を音楽ファイルに記載しなければ具合が悪いようだ。今回これに加えてアルバムアートワークも追加したい。






 まず我が家で唯一のPCでiTunesを立ち上げて、追加したい曲のCDを挿入。ネットから曲名等を取得してAppleLosslessでインポート。
 
 インポートされた曲のファイルのプロパティーを開く(Macの場合はファイルの情報をみる)。
 
 アートワークというタブがあるので、そのタブを開いて表示されているアートワークを1クリックで選択後、[ctrl+c]を押した後、すぐに[ctrl+v]つまりコピペの操作。(Macの場合は[command+c]の後[command+v])

 これで曲のファイルにアートワークも追加される。

 
 そしてiTunesの曲データが保存されてあるファイルを直接開く。winの場合は、ライブラリ>ミュージック>iTunes>iTunesMedia>Music macの場合はまぁ各自想像してくれ。同じような階層にある。


 試しに目当てのファイルをデスクトップにコピペしてみると、ファイルの表示がアートワークになるので分かるはず。
 そしてようやくPhoneTransに出来たファイルをドラッグドロップする。

 

 これで完璧にiTunesで同期したときのように曲を追加できた!

 


 非圧縮ファイルを管理がやや不便であるが、iPadやiPodを外付けメディアのように扱えるので非常に便利だ。
 久々に自分の端末をPCに繋ぐや否や永遠に終わらないのではなかろうかというほどのappの同期やその他さまざまな同期がはじまるiTunes。
 appの取得情報はAppleアカウントでログインすればサーバーにアカウント情報として残っているし、iCloudがあるのでパーソナルな部分のバックアップはそっちに任せられる。
 あとは写真や音楽、動画などはPhoneTransでバックアップや出し入れしたほうが効率的かもしれない。

 今回は曲データしか扱わなかったが、PhoneTransのタブにあるように端末のデータは全ていじれるみたいだ。もちろん名前の通りiPhoneも操作できると思われる。
iPhotoやiTunesが不自由と感じるなら、PhoneTransはとても自由にファイル管理ができるかもしれない。

一台のPCでiTunesを使わずに複数人のapple端末を管理できるよ。