2015年5月20日水曜日

5000円以下でイヤホンを選ぶ。

 徒歩通勤時、ポッドキャストを聴くために愛用していたSonyのイヤホンが、先日断線して右だけ聞こえなくなった。たしか7,8年前に定価1万円弱くらいのやつをワゴンセールで4000円ほどで衝動買いしたもの。型番はもう分からない。

 仕事とは別で、さほど普段聴く機器にこだわらないので基本的には何でも良いんだけれど、iPhoneに付属していたイヤホンはすぐに耳から外れるし、これまた衝動買いしたSHUREのカナル型はなにかと装着する際に面倒くさくて、ワゴンセールのSonyが面倒くさくなくて愛用していた次第。

 またワゴンセールでもやってないものかと電器店に立ち寄ってはみたが、無情にもワゴンセールにイヤホンは無く、じゃぁ新品買うしかないといろいろ物色してみました。

 
 最近の大型電気店はいろいろ試聴出来てすごいな。イヤホン・ヘッドホンコーナーに行くてステレオミニプラグが試聴用の本体からいっぱいぶら下がっている。これは自分の電話なりプレーヤーを挿して視聴せよということなんだろう。

  
 前回と同じくらいしかイヤホンにお金を払うつもりはないので、予算は5000円以下。
 田舎なのでAKGやゼンハイザーは置いていない。かろうじてBOSEはあった。ネットもみたけれど、やっぱり人の評価は人それぞれ。良い音って人それぞれ違うからな。

 
 まぁとりあえず片っ端から5000円以下の機種を聴きまくって驚いた。
 最近の流行りなのか、ドフドフ低音が唸る。Solid Bassとか書いてるやつもあるし、説明みてもどのメーカーも低音!低音!低音!。流行りなら仕方ないけど、おっちゃんにはどれもブーミー過ぎて逆に中高音がこもって聞こえる。

 興味本位で2万円くらいのも聴いてみたけらこっちはなるほど高いだけあるねって感じで解像度高い。でも買わない。買えない。

 
 そんなドフドフな5000円以下の中、ひときわ際立って綺麗に聞こえたのがaudio-technicaCKR5ってやつ。


 これ買った。税込みで4500円くらい。
 おっちゃんは黒か茶色買っとけと思うが、色気を出して赤にしてみた。サイコフレームっぽいし。

 2500円くらいでこれの廉価版?CKR3ってのがあったけど、悪いことは言わない2000円足して5を買え!!全然音違う。2000円分の価値は十分ある。

 1万円のBoseも聴いてみたけど個人的にはこっちの方が良い。
 
 個人的な意見として言わせてもらえば、大型電気店に置いてある5000円以下で買えるイヤホンの中ではこれしか選択肢ない!! 

 1万円代のものと同等かそれ以上だと思う。個人的にね。
 
 モニター的にフラットかと言われれば絶対そうではないんだろうけど、同価格帯の中では低中高のバランスが一番良かった。
 
 あと田舎の場合、イヤーパッドなくした時にSonyかaudio-technicaじゃないと店に置いてなくて取り寄せするハメになることも考慮に入れておくべきだと思う。

 こいつ、ケーブルが若干太めで絡みにくいが、体にあたった時の振動が結構大きいのが気になる。これはケーブルを耳に掛けるようにして装着すればかなり軽減できる。
 
 今まで気にならなかったポッドキャスト番組の、音編集したであろうポイントや、収録されている空間の反射音などがよく聞こえてびっくりしている。イヤホンも進化してるなぁ。



audio-technica CKR Series カナル型イヤホン ブラック ATH-CKR5 BK
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2015年5月19日火曜日

Midas Venis 改造 ポストEQ化

 未だにアナログ卓を使ってます。
うちのMidas Venis。初期型なのでチャンネルEQがPREになっています。つまりチャンネルEQをいじるとMaster OutにのみEQ処理が反映され、ほかのBusにはEQ処理が反映されない仕様。
 現行機がPOST EQになってるかどうかは分からないが、今回重い腰を上げてモノラルチャンネル全てをポストEQ化してみました。
 
うちのはVenis240なので、モノラルチャンネルは16個。

 まずサイドパネルを固定してある特殊ネジをそれ用のビットで外します。「いじり止トルクスねじ」というらしいです。花形っぽい形をしてます。



 こういう特殊ねじ用ビットセットを持っていたので難なく回せました。使用したのは赤枠の花形ビット。

まず両側のサイドパネルを外します。
写真の赤丸の箇所にサイドパネルを固定するネジがあります。
電源をはじめ、接続されているケーブルは全て抜いてたほうがよいです。



次に、IN/OUT端子の付いている側のパネルの上部のネジ4本を外します。赤丸の所。



次に卓を裏返しにして置いて、サイドパネルを外すと見えてくるサイドのネジを外します。



そうするとパカッとパネルが開いて中の基盤が見えます。



 基盤をよく見ると「POST EQ」 「PRE EQ」とプリントされた箇所があります。もしかしたら製造年やロットによって表記が違うかもしれません。


 すでに施術してしまっていますが、ここの赤丸の部分がハンダで繋がっているのでカッターなどで削って断線します。

 その後、青丸の部分のように真ん中の接点と一番下の接点をハンダで繋ぎます。
これでPOSTEQ化が完了!

 後はパネルを戻せば出来上がりですが、ちゃんとPRE EQ側の結線がちゃんと断線できてないとEQをいじった時に、ショートしてバチバチとものすごい音がするのでスピーカーを繋ぐ前にチェックすることをオススメします


簡単なチェック方法

電源ケーブだけ繋いで電源を入れ、EQのスイッチをON。
チェンネルのバスアサインをマスターアウトに。
EQノブを回してをブースト、カットしてみて、シグナルメーターがピークをオーバーするほど点灯する場合はショートしてます。
ちゃんと絶縁できていればピークは点かないので、マイクを繋ぐなりしてヘッドフォンでAUX Master等をPFLで聞いてEQがかかっているかどうかをチェックします。



 購入して長らく、このチャンネルEQのPost化にはするべきかどうか悩んでいました。
 VenisはMaster系以外のBusが6系統で、このうちリバーブなどのアウトボードに送るBusを2系統使うとして、実質モニター系に使えるのは4系統。
 こんな卓を使う小規模の催し物の場合、PreEQで良いとメーカーは考えたんだろうと思われます。表とモニターではEQポイントも違うから各モニターはグライコなりアウトボードでEQするでしょ?ってことなんだと。分かります。

 でも現実はいろいろ多人数になったりマイク以外のいろんな機材繋ぐわけでして、、、、。

 先日フットペダルみたいな木製の箱にピックアップ付けてある楽器?を繋ぐことがあって、足でリズムとるとバスドラみたいな音が出るやつ。
 この楽器、かなり大胆にEQしないとなかなかバスドラの音に近づかない。
 こういう場合やっぱりモニターにも返す都合上、チャンネルEQがポストじゃないと無理です。
 その日は急だったのでこの楽器のためだけに別のミキサー持ってきてそっちでEQしたものをVenisに入れました。

 あとはアコースティックピアノにピックアップ付けてiPadでエフェクトかける人。
この場合もピックアップの音をかなりEQしてあげないとうまく音が混じらなくてチャンネルEQのポスト化が頭をよぎった訳です。