このハウスダストランプ、普段は全面緑色で空気中のほこりの量を感知して4段階ほどのステップで赤の面積が広がっていくもの。ほこりが非常に多いと全面が真っ赤になるが、そんなことは空気清浄機の前で布団をバサバサやるようなことをしないと滅多にならない。
SHARP KC-A70
正常な状態
最初は、花粉がそろそろ飛び始めたのかも程度しか気にしていなかったが、ランプが真っ赤なままだと、当然空気清浄機は「室内にほこりが多い!」と判断しているわけで、自動設定の場合だと風量マックスで作動する。これが横にいると結構うるさいし、扇風機のような風量なので、風が当たって寒い。
最初はセンサー部分エラーだと思ったので、再起動を試みた。
電源を切って、電源コードをコンセントから抜き、5分ほど放置。再び電源コードを刺して、電源投入。
依然としてランプは真っ赤のまま。
3回くらい繰り返してみたけど、まったく変化がないのでメーカーのページを見てみる。
すると、センサー部のお手入れ方法という動画を見つけた。
ほう!
これによるとセンサー用の吸入口を掃除機できれいにして、それでも赤くなるならセンサー感度を調整してみてとある。
なるほど!!やってみた。 しかも相当入念に。
ランプは真っ赤のまま・・・・。
センサー感度も中(たぶん出荷時は中)だったので、弱にしてみたがランプ部の4分の3は赤のまま。
故障か・・・? 修理か・・・?使用年数は3年くらいだったなぁ・・・。フィルターも掃除したし、フィルターは10年持つらしいし、やっぱり電子制御基盤のエラーで、メーカー修理に出さないとダメかなぁと思ったところで、
イッソノコト、バラシテミヨウカ・・・・と。
以前も洗濯機を最終手段でバラしてみて直った経緯がある。
バラシ型はいたって簡単。機械が苦手な女性でもだれにでもできますので怖がらずに。
ただし、自分で勝手にバラすわけですので、メーカー保障が受けれなくなる可能性もありますし、ここから先は全て自己責任でお願いしますよ。
①フィルター、貯水タンクをはずす。
②加湿機部分を引き出す。(汚くて申し訳ない)
写真を撮り忘れたが、この時点で内部のものすごい埃にビックリ!
埃が水分を含んでいたるところにこびりついてた。掃除機と雑巾で除去してください。(青いフィルターに付いているのは埃じゃないですよ。ここは掃除機や雑巾では取れないので今回は無視してください。)
③ビスを外す。
取り外すビスは赤丸の6箇所だけ。写真を撮るため本体を立てていますが、本体の表部分を下向きに寝かせて作業するのが楽です。
上の部分のビス位置が③の写真では見えないので、ココです。左側も同様。
6箇所のビスを外せば簡単にカバーが外れます。
外してビックリ。内部も埃まみれ。3年でこれです。しかも先ほど同様湿気を含んだ埃なので頑固。
ほら
きったね~!!
これだけ埃まみれだとセンサーもそりゃぁ汚れるよ。
④電子パーツを覆っている白いカバーを外す。
赤丸の爪を指で開きながら上方にカバーを引くと簡単に外れます。
カバーを外したココと
このむき出しの基盤が埃センサーとにおいセンサーだと思われますので、エアダスターなどがあれば埃を吹き飛ばします。
うちでは事後ですが、盛大に埃が舞うので、ここの工程だけは外に持っていったほうが奥さんに叱られずに済みます。
エアダスターやコンプレッサーがない場合は、自転車の空気入れでも代用可。
うちには10年以上前に買ったと思われるものがあったのでこれを使いました。(カメラ用)
センサー部の埃を飛ばしたら、あとは元に戻すだけです。今までの工程を遡ってフィルターを装着して電源を入れます。(フィルターの向きに注意)
センサー感度「中」のままで見事ランプは緑に戻りました!!
空気清浄機は、簡単に言えば扇風機を箱で囲って後ろにフィルターを付けた物なので構造もいたってシンプルです。
~最も簡単な方法~
中身を見たので分かったんですが、この症状で一番手っ取り早く解決する方法は、センサー用の吸入口(メーカーの動画内の掃除機吸っている箇所)からエアダスター等で空気を吹き付けることです。 メーカーのお手入れ方法とはまったく逆ですが、「中の汚れなど見なければどうということはない」という方にオススメです。再発の可能性は大ですが・・・。
さて今回の状態を予測するに、
こまめにフィルター掃除をせずにフィルターが汚れる。
↓
フィルター側からの空気の吸入量が減る。
↓
風量は変わらないので、フィルター以外の部分(筐体の隙間)から空気を吸い始める。
↓
筐体の内部に埃が侵入。
↓
センサー部分にも埃が付く。
↓
センサーは埃が多いと思う。
↓
センサーが風量を上げる指示を出す。
↓
埃をもっと吸う。
(加湿機能のおかげで埃が湿ってこびり付く)
↓
ランプ真っ赤のまま戻らなくなる。
加湿機能のないもののほうがこういうトラブルは少ないと思うが、この空気清浄機の構造上、長く使っているとまたなりそうな気もする。
こまめなフィルター掃除は大切ですね。